V2Hの特徴
災害時の非常用電源になる
電気自動車のバッテリーは車種によって変わるものの、約10kWh~60kWhと一般的な家庭用蓄電池に比べて大容量なタイプも数多く存在します。
通常時の電気使用量は、3人暮らしなら1日あたり12kWh前後です。在宅で避難生活を送る場合は、少なくとも通常時より電気使用量が少なくなるので、60kWhの蓄電容量なら5日前後自家消費できる可能性もあります。
また、家庭用蓄電池単体では、蓄電容量の関係から長期停電に対応できないものの、家庭用蓄電池とV2H+電気自動車を併用すれば、1週間程度の停電でも電気を使用しながら避難生活を送れます。
急速充電が可能になる
車種にもよりますが、最大で2倍のスピードで充電することが可能になります。
太陽光発電との組み合わせで光熱費削減
太陽光発電の電力をEVに蓄えて自宅で使えば、電気料金の節約につながり、EV走行に使えば、ガソリン車よりも大きな経済メリットが生まれます。
停電中でも太陽光発電の余剰電力をEVへ充電が可能です。
V2Hの導入に必要な条件
・自宅と駐車場が隣接していること
V2HはEVやPHEVと家とを有線でつなぐシステムです。そのため、導入の前提としてEVやPHEVを自宅のすぐそばに駐車させる必要があります。
・V2H対応のEV・PHEVを所有していること
現在、販売されているすべてのEVやPHEVがV2Hに対応しているわけではない点に注意しましょう。